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己を知ること
こんにちは。
暑い毎日が続きますが。お元気にされているでしょうか?
さて、今日はこんなことを考えてみましょう。
皆さんの日々の頭の中は?
診療のこと、家族のこと。友人のこと、スタッフのこと。色々なことがあると思いますが。その比率はいかがなものでしょう。
中には、7割は家族のこと、3割が診療のこと、あるいは9割が、医院経営のこと。いろいろとありますがこの中でもっとも憂慮すべき状態は?
頭の中がほぼ、経営のことだけでいっぱいになってしまっている先生です。
例えば私ごとになりますが。まあ家族のことと、仕事のことは別と考えたとして。
仕事の中で経営を考えている比率は3割ぐらいかな?後の7割は今来院されている患者さんをどのように治療して行くかを考えています。
この比率は経営の安定や、年齢によって日々変化していくものとは考えます。
しかし非常に危険な状態。
今月の売り上げはいくらだろうか?患者を増やすためにはどうするか?新しいことをやろうか?スタッフを増やそうか?代診を雇うべきか?分院を出そうか?そんなことばかり考えている状態。
経営に関する基本方針の設定はもっとも悩ましいことではあります。しかし実はその結論は簡単にでるものです。悩む必要はありません。
このことをよく考えてみましょう。
私の場合、学生時代から人の先頭には立てない。世話役は無理。人望は?そこそこ。人徳もそこそこ。何十人も人を雇ってたくさんの投資をし、それは所詮無理。
つまり自分自身をよく知れば、自ずから経営方針は明確に決まるものです。
ここで無理をするからいけない。
逆に経営上これだけは恐れなければいけないことは。
折角来てくれた患者さんが来なくなってしまうことです。
これは病院経営の致命傷です。なぜ来なくなるのか?それはあなたやスタッフ全員が医療従事者としての自覚を失った場合です。
例えばせっかく交通の便の良いところに開業していながら、ウマの合わない患者さんを平気で断る。
患者さんを差別し治療内容によってはうちではやらないと。
これは先生のもう一つの大事な自分、医師と言う大切な人格、肩書きを忘れるからです。
医師とは誰に尋ねてもその仕事は、困ってる人を助ける仕事。
患者さんにはそれぞれに、それぞれの困りごとがあって、他人には理解できないようなものもあります。しかし医師たるものそこを何とかしなくてはならない。
それを忘れるとどんどん患者さんは来なくなります。これだけは避けなければならない。
どうでしょう今日は私自身がいつも自問自答している、自分を知る、といったことを書いてみました。?
余談になりますが、私の祖父は山形市で自転車店を営んでいました。正確で細かい作業、
信頼のおける仕事、その全ては顔立ちに現れるのか、今でもはっきりと記憶に焼きついています。
ブリジストンから表彰を受けるほどの売り上げを記録していた、つまり東北一の自転車店だったわけです。
その祖父曰く、
一度上がった生活レベルは決して下げられない、だから売り上げが多くなったら躊躇せずに使いなさい。
但しお客のために使いなさいと。
自分自身をよく知り、経営状態に合う生活をする、それが一番大切なことかと思う日々です。
暑さに負けずこの夏を乗り切りましょう。