ブログ
歯は大切な道具
大切な歯を失う原因。
難しいい説明は抜きにして、簡単にまとめましょう。
それは力です。
その歯の耐えうる以上の力が作用した場合失われます。簡単なことです。
力とは、もちろん物理的な力と、生物学的化学的な力があります。
ここでは物理的な力について説明します。
代表的な力は、嚙む力です。
皆さん、もしや、噛む力は強ければ強いほど良いと思ってはいませんか?
当院には噛む力を測る機器があります。
ちなみに私は500。一般的には200以上あれば良いといわれていますが。
中には1200などと強い力を発揮する方もおられます。実はこれは異常なことです。
もしもこの強さを日常的に作用していればいずれ歯は亀裂を起こし部位特定不可能な冷水痛を引き起こすこととなります。
顔面の筋肉はいつも硬直し、疲労感 頭痛、等、また顎関節の不快感 不眠、精神的な不安感等
その緊張感は私ども歯科医師には見て感じることができるほどです。
ご自分では理解しがたい毎日があるかもしれません。
ではなぜこのように強い力を得たのか?
やはり習慣です。
強い力を歯と顎骨が習慣的に受けている一つの証拠です。
さてお顔の形はいかがでしょうか、強い力は咬筋というほっぺについている
筋肉が作用します。したがってベース型のお顔の方は咬筋がやや肥大傾向にあると考えます
そのほかにこんな方も要注意です。
・歯には自信があり、歯ごたえのある食事が好きで、食べるのも早い。
・日中も何かと食いしばることが多い。
・夜間は歯ぎしり食いしばりをしている気がする。
・いわゆるアスリートで全身の力と同時に歯も食いしばる。
など
実は我々歯科医師が治療する際に最もその治りが悪く治癒に苦慮するケースがこのパワータイプ
と言われる、過大な咬合力を習慣とされている方の治療なんです。
ご本ににとっては強い咬合力を認識していないことも大きな治療の障害となります。
どんなこともやはり中庸 平凡が大切で、過ぎたるは何とか~はこんなところにも。
1.食事はゆっくりと感謝を忘れずに適度な力でバランスを持って楽しく食べましょう。
2.欠損していたり、痛む歯を放置して、特定の場所だけで噛むことはやめましょう。
3.上記にあるような過大な力を疑う方は、一時的に柔らかいものを優しく噛んで、筋肉量を落としましょう。
4.夜間の歯ぎしり等は歯科医院にて相談し、マウスガードなどを装着してもらいましょう。
5.顎顔面の不可解な違和感、緊張、不眠、不定愁訴、の原因となっているかどうか考察してみましょう。
歯は大切な道具です、使う時も しまう時も、大切に、愛おしさを忘れずに丁寧さが大切です。