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口腔内異常感と歯磨き粉
最近になり、いわゆる口腔内異常感症を主訴に来院される方が増加傾向にあると感じています。
症状としては、・舌がひりひりする・乾燥感・渋み・味覚異常 などです。
また、口腔がんの増加傾向は周知の事実です。
さて なぜだろう?
ある病的な症状が発現した場合、その原因は決して一つではありません。
また、発現までの時間も、もしかしたら誕生した時から継続してきたものかもしれません。
その方の生活習慣等、食事の嗜好などは当然の一因となります。
ところが、医師も患者様も、たった一つだけの原因を希望し、また即時に治癒を切望するものです。
しかしそうは上手くいきません。
最近こんな患者様がいらっしゃいました。
60歳を超えてから金属アレルギーが起こり困っています。
ここで何らかの体に好ましくない物質に接触する時間の長さが発症の危険を左右するのではないかと思うのです。
毎日良いと信じて使用している歯磨き粉、大丈夫ですか?
粘膜と皮膚の違いをご存じですか。
実は粘膜には表皮がありませんから、物質を吸収するのです。ましてや歯肉をブラシで傷つけながら歯ブラシを使用すれば少なからず歯磨き粉の成分が吸収されていることは明確です。
・清掃剤(研磨剤)
働き:歯の表面物質傷つけずに(但しエナメル質)歯の表面の汚れを落とす。
主成分:リン酸水素カルシウム、水酸化アルミニウム、無水ケイ酸、炭酸カルシウム
時に歯肉と歯の境目などの象牙質という柔らかい組織を傷をつけている危険あり。それによる知覚過敏の誘発の可能性あり。
・湿潤剤
働き:歯磨剤に適度の湿り気を与える。
主成分:グリセリン、ソルビトール
過剰摂取しなければ害はないが、古くなり酸化するとよくないので古い歯磨き粉は使用しないようにしましょう。
・発泡剤
働き:口中に歯磨剤を拡散させて洗浄し、汚れを除去する。
主成分:ラウリル硫酸ナトリウム
いわゆる表面活性剤です。粘膜に刺激性があるため少し問題があります。
・粘結剤
働き:粉体と液体成分とを結合させ、保型性を与えたり、適度の粘性を与える。
主成分:カルボキシメチルセルロスナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン
食品の粘性を保持するための添加物です。大腸がんなどを誘発するなど、悪い噂が絶えません。
・香味剤
働き:香味の調和を図る。爽快感と香りをつけ、歯磨剤を使いやすくする。
主成分:サッカリンナトリウム、メントール、ミント類
・保存料
働き:変質を防ぐ。
主成分:安息香酸ナトリウム
これも大量の摂取で毒性が証明されています。
・齲蝕(虫歯)予防
主成分:モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム
最近より高濃度の認可がおりました。
実はこれが最も口腔内の違和感の原因となっているのではないかと疑っています。
その他にも
殺菌剤
主成分:塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、トリクロサン
歯周病(歯肉炎・歯周炎)予防
主成分:塩化クロルヘキシジン、トラネキサム酸、グリチルリチン酸ジカリウム、β-グリチルリチン酸、ビタミンE、塩化ナトリウム
プラークの分解
主成分:デキストラナーゼ
歯石沈着防止
主成分:ポリリン酸ナトリウム
知覚過敏抑制
主成分:乳酸アルミニウム、硝酸カリウム
タバコのヤニ除去
主成分:ポリエチレングリコール
ありとあらゆる科学物質がこれでもかというくらい入っていますね。
もちろん歯に良いものも入っていますので、必要な場合もあるのと、なかなか無配合の物が見当たらないので、当院でも置いてはいます。
それでは自家製歯磨き粉のレシピをお届けします。
重曹 食品用 小さじ2杯
ココナツオイル 大匙1
ハッカ油2滴
これをよく攪拌すれば出来上がりです。
麻炭パウダーを加えるとよいのですが洋服につくと困るので、注意が必要です。
各々の配合量は好きなように調整してかまいませんが、重曹のみ入れすぎないように。
当院では自然に近い物も販売しています
プロポリス歯磨き粉です。
歯磨き粉を変えて、すぐには改善しない不快な症状も次第に改善することを確認しています。
一度考慮に値する方法かと確信しています。
ちなみに私、長年原因不明の舌のピリピリで悩んでいましたが、プロポリスに変えたらかなり良くなっています。お恥ずかしい限りです。