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水果~スイカ
小学校3年生のみずきちゃん
スイカを食べるのが大好き
暑い夏の夕暮れ、お父さんが飼い犬の白い子犬をわきに抱いて、重そうなスイカを右手にぶら下げ誇らしげに帰ってくる
決まって井戸水にしばらく冷やしてからみんなで食べる
本当は、食べる前の花火を楽しみにしていたのです。
「スイカは種が嫌い」
ダメよ それはスイカのお母さなんだから
「え?スイカのお母さん、なんで?」
来年の春にお庭に撒いてみましょう
必ず毎日お水をあげるのよ
種はやがて芽を出し、白い産毛に覆われたいくつも指先が、太陽の光を追い求め、
緑の葉っぱのお布団を地面いっぱいに敷き展ばす
やがてその指に小さな子いくつも宿すのだ。
太陽のように熱く輝き、生けるものに喜びと希望を与えよと子を育む。
スイカを頬張るみずきちゃん
「本当だね スイカはお母さんでいっぱいなんだね」
お母さんは、ふっと 自分が幼かったころを懐かしく思い出した
そうでしょ
スイカの中にはお母さんがいっぱい
だからあなたの中にもお母さんがいっぱい
お母さんの中にもお母さんがいっぱい
あなたの中には愛情がいっぱい。
だからみんなスイカが大好き