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2021年05月02日

最近の国政に思うこと

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私は歯科医師として25年に渡りここ埼玉の地で診療に当たっている。
自分の技術の範囲で確実に治癒できるものであればその結果は良好に終了する。
しかし中には治せるかそれとも抜歯となるか難しい瀬戸際の歯もある。
いかなるケースでも、患者さんの為を思い懸命に処置するわけなのだが、不幸にして良好な結果が得られないこともある。
治療結果が、抜歯などになってしまうと、治そうとした医師、治したかった患者さん、双方にとって計り知れない落胆があり、
最悪はトラブルに発展してしまうこともある。
特に、治療途中に詳しい説明と同意がなかった場合がそのトラブルに拍車をかける。
そのようなことが度重なり、心身ともに参ってしまった折に、ある先輩歯科医師からこんな助言をいただいた。
「治療途中に悩んでいることを自分だけで抱え込むな。
逐一何で悩んでいるのか、何で困っているのかを説明しながら治療を行えば、そのようなストレスがなくなるはずだ」

と言われた。
それを実践して以来、ストレスなく現在まで日々診療に当たることができている。
さて今の国政はどうだろう?
今日本を動かしている政治家の方々はおそらく不眠不休で努力されていることと思う。
しかしなぜあの時ゴートゥーキャンペーンを早々に始めてしまったのか?
なぜオリンピック開催にこれほどこだわるのか?
私にはさっぱりわからない
日本人のとびぬけた従順さ、高い道徳心、思いやりの心、ここをしっかりと理解すればもっと他国と違ったコロナ対策
がごく短期間でできたはずである。
ここで貴重な助言を伝えたい。
何に困っているのか、何に悩んでいるのか、それを抱え込まずに国民に説明し共有すべきである。
国家は国民が主体であり、政治家は国民が選んだ人々である。
しっかりと自国民を見つめ、なに臆する事なく正直に我々に打ち明けると良い。
もしもそれを省略し、結果良ければそれで良い、黙っていろ。
私の経験上これでうまくいった覚えは一度もない。
もしも国民に伝えることがどうしても憚れる問題が多々あり、どうすることもできなくなっているならば、
もはやそれは民主国家ではない。
自由で開かれた国家と言いながら他国を批判する資格などない。

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