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2026年07月14日

親知らず

今日は親知らずについてお話ししましょう。

親知らず必ず抜歯することが必要なのか?こういう質問はよく受けます。

親知らずとは20歳前後から一番奥の歯にもう1つ一番遅く生えてくる大臼歯の1つです。もちろん人間が今まで誕生してからこの歯が必要であるからあったわけです、基本的に不必要なものは人間の体にはないはずです。実際そうであると思います。しかし、なぜかこの親知らずはよく抜かれてしまいますね。大体20歳ぐらいの方のレントゲンで横になっていることが多くあります。

それではいつから不要になって退化してきてしまったのか、色々と調べてみますと、実は縄文時代の人たちでもこの親知らずで悩まれていたようなので、もっともっと前ですね。

300万年前、その辺から少しずつ顎の形が小さくなってきて、それに伴って親知らずが退化していった。そのように書いてあります。

この質問はよく受けます。もちろん、顎の大きい人や体格のいい人、その方は正常にまっすぐ親知らずが生えてきますので、無理して抜く必要は全くありません。

ただし斜めになっていたり、埋まっていたりして、度々炎症を繰り返す場合などは抜歯する必要が生じます。

しかし実はこの親知らずの価値が改めて近年評価されてきています。

それは、手前の歯が残念ながら抜歯になった際に、親知らずを利用して移植を行い、有効に活用する、そのようなことが行われています。

私が行った次に見せるケースがそうです

左下の第1大臼歯が抜歯となったために、その歯を抜く日に同時に奥から親知らずを抜いてポコンと移植するわけです。

実際にはポンとは簡単にはいかず、かなりの熟練と経験が必要ですが、このケースは10年以上経っていますが、未だにしっかりと機能しています。

また、近年未分化の間葉細胞をその抜歯した親知らずから採取できれば将来それを使って、歯がなくなったところに移植して歯を作るということも可能になってきています。実際抜いた歯を急速冷凍して永久に保存してもらえる、そのような歯のバンク制度も行われています。

もう十年先はそのような再生医療が常識となるかもしれません。

医療というのは日々刻刻進化し、不要であった歯も新しい価値があるような時代にもなってきたようです。

親知らずの抜歯を考える際に参考にしていただければ幸いです。

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