ブログ
将来の自分は?(特に歯科医師へ)
医療従事者の方、おそらくは歯科医院の先生方、偶然にこのサイトに訪れてここを見ていらっしゃると思います。
例えば開業したての30歳代の先生,
30年後の自分をどう想像していますか。
私は今、口腔顔面疼痛の世界的な権威 和嶋 浩一 先生の下で講習を受けています。
先日、元赤坂にある先生のオフィスに伺い、実際の診療の仕方を学んできました。
そこは、大都会のど真ん中、15坪ぐらいの狭いところにユニット1つ、スタッフ1人、ところ狭しと器具が並び、多くの専門書が雑多に積まれています。
先生はここでもう何十年も原因不明と大学病院からも匙を投げられた顔面疼痛の患者さんを診察しているわけです。
窓の外はお堀が広がり、中で船に乗り釣りをする人、そんな景色が広がります。都会の緑は素晴らしいです。

そこではっと気づきました。
これが私の望む10年後の自分の歯科医師としての景色なのかなと。
。
私は今63歳になり、友人の中にはすでにリタイアされてる方もいるぐらいの年齢です。しかし、幸か不幸かまだまだ仕事1本に専念できます。
知りたいことがいっぱいあります。そして何よりもたくさんの自分を慕ってくれる患者さんに囲まれています。
時々、10年後の自分はどうなってるのかな?などと考えます?
けれどそれはもうとっくに決まっているのです。
最後の最後まで診療室に立ち、最後の最後までその最後の1人まで患者を診る。
その後、この診療室をどうしようか?など、ほとんど考えません。
周りにたくさんの歯科医院があるし、決して患者さんは捨てられたとは感じないでしょう。
元々継いでもらうような立派な歯科医院ではないし私の代で終わりなのです。
当たり前です、ここは私の歯科医院なのだから。

10年後の自分がはっきりしているので、それに従い全てを行っています。設備投資もすべてそれが基準です。
生活はどうか?私は無農薬で新鮮な野菜を食べることが最も贅沢なことだと考えてます。そして休日は誰にも左右されず自由に寝起きし、午前中は畑を耕し、好きな本や好きな映画を見ること。お昼はとれたての夏野菜のパスタかな?最高です!これが私にとっては最も贅沢なことなのです。
ですから、車は軽自動車で、着るものは清潔なもの、家はそこそこの家それ以外はいらないのですね。
それでは皆様、30年後の自分をどう考えていますか。これは自分で必ず決めておかなければならない。
実は何時までも若い頃と同じように過ごせるような錯覚に陥ります。
しかし人には必ず老いが来ます、目が効かなくなり 疲れもとれません、動きがぎこちなくなり
頭の働きが鈍くなります、
そこで、今まで背負った重荷を少しずつおろしていかなくてはならない。
だからその荷物は少ない方が良いですね。
今はたくさんのお金を稼いで海外旅行をするのもいいでしょう。高級車に乗っていい気分でゴルフなどもやって高い酒を飲むのもいいでしょう。
けれども、30年後の自分を何も考えずに今を生きることは非常に危なっかしい。
特に最近、経営に関して、今すぐに結果を出したいと考える企業がたくさんあります。その話に乗っかって持ち上げられて、必要のなかった重荷を背負わされることになります。
どうぞ最後の自分の姿として何を理想とするか、それをはっきり見定めて、歯科医院の院長として自分の医院を経営していただきたい。

最後に私がこの年になり、自分にとって最も財産になったことをお伝えします。
なんといっても多数の患者さんです、そしてもしかしたら少しの信用です。お金は必ず消えてしまいます。本当です、同世代の先生方はみな同じことを感じています。ですから若い時にお金を求めて苦労することは無意味に近いのです。
それではなぜこのように恵まれたか。
それははっきり言えます。
お金にならない仕事を多くやってきたからです、しかもすべての患者さんを私自身が診て他人に任せたことはありません。これは毎日努力してきたことです。
例えば長々と不定愁訴のような話をされる患者さんを丁寧にみてきたこと。そんなことも実はいずれ30年後に自分に授かる信用という財産になります。
また、あくまでも保険診療を大きな柱として、この頃は自費診療をむしろ敬遠するようになりました。
そう考えるのは、日本の国民は私も含めて毎年多額の保険料を既に納めているからです。
もう一度皆さんに尋ねます。何を30年後の自分に望んでいますか?
将来の自分像をいつも頭の片隅において生活していきましょう。そうすれは自ずと今どうあるべきか
無理をしていないか、それが即時に判断できます。
くれぐれも将来下ろせないような重い荷物を背負わないように願います。
1 投票, 平均: 1.00 / 1