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2026年08月02日

今お飲みになっている薬について

今日はお薬の話をします。

歯の治療は麻酔をしたり、抜歯をしたり、そもそも治療が非常に痛みを伴うことが多いというイメージがあるために、患者さんが緊張し治療の際に血圧や脈拍などが激しく変動します。

従いまして治療上患者さんの今の体の状態、内服されている薬が何か?他の科でどのような治療をされてるか?、そのようなことを細かく聞いたの後に治療を行うケースが多いです。

皆さんの中で、他の科で処方され薬を飲まれている方いらっしゃいますか?

薬というものは必ず副作用を伴うものです。処方する医師はその副作用を知っているので注意はしますが、患者さんがもし自分の服用している薬の副作用を知らないと意外に大きなトラブルを起こすことになります。

今回経験した一例を紹介しましょう。

80歳の女性で当院の初診時にこのようなことを訴えます。

口角、上口唇と下口唇が合わさる笑った時に引っ張られるところですね。

そこが切れてなかなか治らない。上下の口唇が乾いて歯と接触し、皮が剥けてしまう

このことで口が開きづらくて物も食べられないし、喋られない。どこの科に行ってもわからないと言われてしまいには大学病院に行きなさいと言われたそうです。

どういう経緯かわかりませんが、当院を紹介されいらっしゃいました。

こういうケースでまず必ずチェックが必要なのは内服薬です。

薬の副作用でこの症状が出ていないかを考えます。この方はアミトリプチリンを1日50ミリグラム2年間も飲み続けています。

この薬はインターネットですぐその効用と副作用を調べられます。三環系の抗うつ剤と言って、うつ病の人、その他に神経障害性疼痛など、なんとなく舌が痛いなどのいわゆる舌痛症などにも処方されます。

しかし、ここで私は2年間も50 mm を飲み続けるのはちょっと多いのではないかと考えるわけですね。そして副作用を見ますと、ここに口喝と書いてあります。 唾液腺の機能を障害するのですね。なるほど、すると、もしかしたらこの薬による口喝で口全体が乾き、このような症状が起きてるんではないかなと考えるわけです。

アミトリプチンの副作用

こんなにあるのですね。

 5%以上0.1〜5%未満0.1%未満頻度不明
循環器 血圧低下、頻脈 血圧上昇、動悸、不整脈、心発作、心ブロック
精神神経系眠気振戦等のパーキンソン症状、運動失調、四肢の知覚異常、焦燥構音障害不眠、不安、口周部等の不随意運動(長期投与時)
過敏症 発疹蕁麻疹 
血液   白血球減少
肝臓  黄疸肝機能障害、AST上昇、ALT上昇
消化器口渇悪心・嘔吐、食欲不振、下痢、便秘味覚異常 
泌尿器 排尿困難 尿閉
その他 ふらつき、頭痛、眩暈、倦怠感、発汗、視調節障害眼内圧亢進体重増加

もう1つのケース80代の男性

30年間血圧を下げるまたコレステロールを下げる薬を飲んでいます。歯肉が特徴的に肥厚しています。いわゆる増殖性の歯周炎にかかっているのですね。実は血圧を下げる薬を飲まれる方に非常に特徴的に高頻度で見られる症状です。

いくら歯ブラシをしても、歯科医院に来てクリーニングをしてもなかなかこの症状は消えません。

これも説明書を読みますと、副作用に歯肉肥厚と書いてあります。

もし患者さんがこれを知らないと自分の歯周病はなぜ治らないんだろうと悩んでしまいますよね。

どちらのケースでも自分が服用している薬を詳しく知っていればももう少し違った対処が取れたかもしれません。

例えば薬を変えてもらう、薬を始める時から歯科医院で事前に十分な予防策を取っておくなどいろいろな対応が可能なわけです。

これは仕方がないのですが、患者さんは何か症状に対する処方されるとそれだけを解決してもらえる薬だと思ってしまいます。

しかし、長く飲む薬であれば是非一度インターネットで検索し、自分の薬がどのような副作用、重大な副作用を持っているかは必ず把握すべきです。

つまり結論を言いますと、自分が長く飲んでいる薬はその副作用をこと細かく日々チェックしておく必要があるということ。思い当たる症状があったら自ら医師に相談することです。 

もしもこれを怠ると一番問題のあるケースです。

例えば、血圧の薬を飲み始めたらお腹の調子が良くない。これが薬の副作用だと気づかないことがあるわけです。すると次の病院でお腹の調子が悪いと言うと、今度はお腹の調子を良くする薬が出るわけです。そのようにして、薬の副作用に対して、また薬その薬の副作用に対してまた薬という感じで、どんどんと薬の種類が増えていくことになります。

このように違う科からの薬が1つ2つ3つ4つと重なっていくわけですね。

そうしますと、何が起こるかと言うと副作用も重なります。お終いにはお薬手帳がいっぱいになって自分の体がどうなっているのかわからなくなります。

私も時として薬を服用します。胃薬腸の薬などですね、私は副作用を知ったのちに服用しますからこの薬を服用した時に出る他の症状が副作用であるかそうでないかはすぐにわかります。

私自身のイメージですが漢方薬などでもべての薬剤で多かれ少なかれ体の変化(血圧が上がる、おなかが緩くなるなど)などほぼ100%薬には副作用が出ます。

だからどうしても私は薬が嫌いになり辞めるんですね。

また胃薬1つとっても使用時その時はいいんですが、その薬をやめた後の反動が意外と怖いです。

そんなことでなるべくならば食事や生活習慣、そのようなもので、自分に起こった体の不調を改善する。ゆっくりと改善していくという方向性が見出せれば一番いいのです。

最後に大切な提言です。

食事が最も優れたお薬だと感じることありませんか?

季節の野菜、実は人がこの地球上で生き延びてこれたこと、季節の野菜を食べてきたからだと気づくことありませんか?季節の野菜こそ生きる糧となるのです。共生してきたからこそ互いに存在しているのです。

大事なのは自分の飲んでいる薬の副作用は今インターネットでたくさんの情報が出ていますので、それを必ず確認して自分自身でよく知っておいて、もしも思い当たることがあればその薬を処方した医師に相談することが大事です。

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