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勝負の夏

こんにちは。最近こんなことがありました。
診察が終わりスタッフさんの雑談が耳に入ります。 気になりますねー。
今は自分の時とはかなり違っているようで、
お子さんの受験のことで色々大変そう。
思い出しますね、自分の受験経験。
私は三度 高校、大学、研修医採用試験いわゆる入学試験を経験しています。
結果はそこそこ希望する結果を得られましたが、どれをとっても事前の模試では合格圏にはほど遠い実力でした。
ただ一つだけ、とにかく第1希望に誰よりも強い思い入れがあり 誰がなんと言おうとここを受けることを譲りませんでした。
また、親から何かを言われたことはなかったし、そもそも先生や親のアドバイスを素直に聞くつもりもまったく無かった。
ですので落ちたらどうしようかなどと計算も全くありませんでした。
今から思えば不良受験生ですね。
受かった後も親の誉め言葉もなかったし祝賀パーティーもなくいつも通りの日常でした。
そんな感じですので学校を落ちても残念でしたと涙ながらに慰められることもなかったのではないかと思います。
しかし無関心だったかと言うとそれはちょっと違います。スタッフさんたちのお話を聞いてみると、おそらく自分の親も子供にはわからぬように人一倍進路には興味があったのではないかと思います。
勉強ですか?
私の普段の成績はいつもクラスで半分のところかな、しかし夏休みからの半年間はとにかく第一希望の学校だけに的を絞っての過去問中心に確かに夜遅くまで勉強しました。
一夜漬けの受験勉強でした。

そんなことを思い起こしながら、帰り際にそんなお母さん方に受験に関してのちょっとしたアドバイスをしました。
本人がここを受けたいと言ってくるまで静かに待ちましょう。
仮にも模擬試験の結果などを見てここにした方がいい、あそこがいいということは絶対に言ってははいけない。先生がここがいいというからそこにしなさいなども。 子供にとっては期待に応えたいと受験が別の意味で重荷になってしまします。
本当に受けたいところを受けさせればそれで良いのです。
いつも通りおいしい食事を作ってあげて最後の最後まで子供の言葉を待ちましょうと。
とにかく第一希望を持てる子(いつも希望を持てる子)にしてあげてくださいと。

人生はとても長いです。何も受験だけがすべてを決めるわけではない。いつかきっと自分にとって最適な道を見つけて幸せになってくれること。それを信じましょうと。
母が今でも忘れない一言をプレゼントしてくれました。たった一言です。
受験が終わって洗濯物をたたんでいる母が、つぶやくように私に言いました。
お兄ちゃんを信じていたよ。 と

なぜ、もう何十年も前のその一言を今でも大切に記憶しているのだろう。
その時初めて合格してよかったと心から喜びを感じたからかもしれない。
いつの時代でも親の一言は重みがなくてはならない そう思うのです。
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