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2024年03月02日

これから歯科医院を開業する若き歯科医師へ

この歳になっていわゆる歯科医院の経営に関する大原則というものがはっきりわかってきます。

これから開業されたいと思っている先生には少し参考になるお話ができます。

大原則その1

スタッフが12名以上の組織運営は、我々のような経営に関する素人が関与できません。

「経営者の心得」という本を知っていますか。経営学のの父と言われている方の経営学の基本的な教本です。

ちょっと読んでいただくとわかりますが、最初の一ページから全く理解できません、つまり私たちにとっては難解なのです。(私は完読したが)

経営学というのは大学に入りあるいは卒業何年もかかって初めてその原則を理解できるものであって、ちょっとやそっと理事長でございますとかいうレベルの話ではありません。

つまり我々としては十人前後の小さな組織を維持することがとても大切なのです。決して大きくしないことです。これは決して簡単なことではないのですが。

中には節税対策として法人化などを薦める組織もありますが絶対にやめた方が良いです。

なぜならば我々の収入は患者様が日々納めている税金そのものであるからです。そこに来て節税目的とは理解に苦しみます。

組織がマス化しますと、自分たちのいただく給料がどこから来ているのか忘れてしまい、労働の価値観を消失し、掌にいただくお金の意味とその有難さを忘れてしまう傾向があります。

小さな組織にはすべてのスタッフに常に一体感があり、職場に独特の活気が生じます。

それは普段の生活の中での経験上、実は誰もが体験するものです。

大原則その2

開業する場所の選択になります。

基本原則どこでも構わない、周りに歯科医院があっても支障ない、ただ足が悪く通院が難しい患者さんでも通いやすい場所を選ぶ事です、それ以外はたとえ隣に歯科医院があっても問題ありません。

スペースは20坪前後分ぐらいで十分で、とにかくたまたま来た患者さんに一つでも二つでも親切にしてあげられれば決して患者さんには困りません。

毎朝プライベートを忘れ、新鮮な気持ちでどんな患者様にも優しく丁寧に接することです。

次に設備で、ユニットは三台、CTは必要、それ以外は最も安価なものでよい。マイクロスコープはとりあえず不要。

見えるのとそれを処置できることは別物ですから。

4倍のルーペで十分である。

オペ室はいりません。

昨今患者さんの前でわざわざ袋を開け器具を出し治療される歯科医院も増えていると聞きます。

我々は細菌学という学問を習っています。

お口の中は到底滅菌不可能な箇所です、そこにそれほどの作業が必要なのか労力と資源を使っての消耗が必要なのかよく考えた方がいいです。滅菌したものをまた袋に詰める必要はありません。

オペ室も同様です、お口の中を操作するという原則のもとに立って考えればそれ相応の対策で充分で、例えば私のところでは、他に患者さんを入れずにオペ時間を作り一つのユニットをよく消毒し、滅菌した器具を用意し、それで問題を起こしたことは一つもないし、コストを削減し、それを患者に還元できる環境にあります。

せっかく細菌学というものを学んでいるのだから合理的に理論的に対処できなければ大学卒業したとは言えません。

あくまでも宣伝デモンストレーションあるいは自己満足では情けないお話です。

次に治療選択

どんな治療するか。

10人のうち9.5人は保険の治療です。

したがってより良い保険治療を目指すことが大切です。自費治療はないと考えたほうが良い。

最後に。

決して良い生活を夢見てはいけない、地域の人よりも裕福になってはいけない、高級車を買うお金があったら設備投資をして、余ったお金は新し知識と患者様への還元、そして地域の人と一緒になり畑を耕し新鮮で安心な野菜をお腹いっぱい食べて幸せを感じ生活することです。

この原則から一つでも外れることがあるならば。

まあ、どこかでうまくはいかなくなるだろうね。

患者増―代診の雇用‐法人化―スタッフ倍増―更なる集客―スペースの増大―経費の増加

これはすべて決まりきった、外で回る歯車に回されているだけで、いずれ収拾がつかなくなります。

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