ブログ

2024年08月25日

保険外の治療費が気になります、

先日患者様からこのような質問がありました。ここは保険外の治療費がとても安いのはなぜかと。

私の所では今も昔もこの価格で治療を提供しています。

ただし昨今ネットで、色々な歯科のホームページでわざわざ他院より高い料金表を公開しているため(理解しがたい)、とても目立ってしまったのかなと感じています。

高く設定すればそれだけ経験数が減り、技術向上できません。

材料費や原価はほぼ一緒なので、後はその先生が考えている自分の技術料と付加価値なのです。

これはあくまで私の強い考え方なのですが、医師の技術は一言で経験数、これに尽きます。

大学を卒業してからどこどこの講習会を受けたとか、たった1,2週間の講習などではおそらくその内容は1か月もすれば忘れてしいます。

では最も身につく技術とは、ただ一つ、悲しいかな、誤診や失敗から得るものなのです。

私も例えばインプラントの手術中に予想外の事態に陥り体が凍り付き、それでも何とか乗り切ったような経験をしています。

そのようないくつもの苦い経験をして、それを自力で乗り切ることがなければ本当の技術というのは心身に残らないものです。

これは同じコーヒーを銀座で飲むと倍の値段が付くことと同じです。

医院が一等地にあったり、先生の肩書、先生が何人もいたり、施設が綺麗だったり、もちろん先生の高級車、そんなことが付加価値となります。

以上の違いが値段の違いとなってきます。

歯科医師からある治療を説明され、治療費を提示されたときに、この技術料と付加価値をよく考えて自分にとって妥当であるか、そうでないのかを判断することが大切です。

今は患者様にとってとても良い時代です、より良い、より価値のある、そして価格の比較をしてより低価格を求めて自由に病院を選択できる時代です。先生に気を遣う必要はありません。

最後に高い技術を持ち、なおかつお安い価格設定をされている先生は多々おられます。

皆様がそのような先生にめぐり会えることを切に願います。

いいね 3 投票, 平均: 1.00 / 1
読み込み中...