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インプラントを避けるために
過去のブログでも数回にわたり、今の子供たちに虫歯が減っている、あるいはほぼなくなりかけているというお話はしました。今回はさらに、歯を失う原因について現時点で私が非常に考慮していることを説明し、皆さんに歯の欠損を作らないように、それにはどうしたらいいかを説明したいと思います。
せっかく虫歯がなくなってきているので、生涯にわたり欠損をなくしてもらいたい。
そしてインプラントや義歯を避けていただきたい。
1・歯周病です。
図をよく見ていただきたい、青の矢印に歯周ポケットがあり、その深さが問題です。

簡単に言うと、歯周ポケットが3mm から4mm に変化した時点を確実に捉えること。
これはなぜかと言うと、歯周ポケットが3mm までは自己管理が可能なのです。一生懸命歯ブラシをすれば綺麗にお口は保てます。
しかし、ひとたび1mm 増えて4 mm になりますとほぼご自分では清掃できない部位が生じます。
この4mm が生じても自覚症状としてはまずありません、無症状なのです、すると1mm の歯ブラシのできない部分が延々と残ることになります。
それが5年10年で5mm になり、最終的には歯がぐらつき失ってしまいます。
では、なぜ3mm が4mm になるのか?
これは単純に歯ブラシ習慣だけではありません。食事の習慣、生活習慣、ストレスの度合い、夜間の歯ぎしりやくい縛り、もちろん遺伝的なもの、その原因は他種に渡り未だにはっきりはしていない部分もあるでしょう。
しかし、3mm から4mm に変化したところを捉えるのは簡単です。
そうですね。半年に1度必ず歯科医院でポケット検査をしてもらうことです。
これは非常に簡単なことなので是非お願いしたい。
3 mm から4mm になった時点を確実に捉えられれば比較的その治療はできます。
ここで細かな治療法は省くとして、
例えば5mm とか6mm になったところでも、今までのように大きくし歯肉を切開などせずにレーザーを使い不良な組織を除去することで、このようにある程度の骨の再生が見込めます。

術前です、
まるで囲ったところに著明な骨の吸収があり、ポケットも7ミリありました。組織内で何が起きいるのか、想像の域を出ませんがおそらく組織を壊す方向に傾いていて悪い組織が存在しているように思えます、このバランスを逆転させるのですね。
単に傾向を修正すればよい、あくまで患者さんのし修復力を引き出すのですね。

よく見てください、比較してください。
麻酔下でレーザーで悪い組織を除去して2か月目です。明らかに骨が再生してきているのがわかりますか。また、今コツを再生させる薬も多く出てきて、一部保険適用にもなっています。これを積極的に活用すれば、おそらく初期の歯周病であればコントロールが可能です。重ねて早期発見がとても大切です。
それから、もう1つ 3mm が4mm になる原因として私は今一番コントロールが難しいことで、その人の持つ咬合力であると考えています。
夜間や日中に不用意な食い縛りや歯ぎしりがあれば、綺麗に歯を磨いて管理していっていても、おそらくその歯の寿命が短くなって欠損が生じる可能性が高くなります。
そういう意味で、この力のコントロールをどうするか?これがとても欠損をさせないためには大事です。最も大切であるといっても過言ではない、

例えばこの写真、前歯は完全にすり減り不用意な咬合力で骨が出っ張っています。
また、奥歯は完全にすり減っています。
実は最近10人のうち約半数に咬合力の過多を疑う方がいらっしゃいます、増えていると思います、
生活環境、労働環境の大きな変化によるものを疑います。
このような咬合をされれば、いくら歯を綺麗に保ってもいずれ破折などで欠損が生じます。
過剰な咬合力をコントロールしていく方法。
確実な方法は今のところありませんでした。しかし、私は今積極的にボトックスを使用すべきだと考えています。
頬の咬筋部に極細の注射針で各1ccを筋注するのですね。半年間効果が持続します。
せっかく歯科医師ができる治療の範囲が広がって、治療上必要であれば患者さんとの合意の上使用できる薬物治療です。
海外では鎮痛剤より安全と言われ、体に入れても数か月で完全に体内からなくなるタンパク質です。
これをやれば確実に咬合はコントロールできます。
この咬合力のコントロールをすれば、おそらく歯を失う確率は格段に低下するはずです。
歯科医師側からも、このボトックス治療で頬に細い針で注射をすることをためらう傾向もあるでしょう。
それはよくわかります。しかし、しっかりとしたトレーニングの中で安全に、かつく患者さんに説明をして行うこと、これは歯科医師の仕事だと感じます。
未だに歯科医師の中にはこれはしない、あれはしない。
何の根拠もなしにあれ、これと仕事を選択してしまうことをしてしまうことは全く論外です。
必要ならば、その必要性があれば確実な技術を持って患者さんに施行することは歯科医師の義務です。
私はそういう意味では何でも屋ではありますが、それぞれに情熱を持って対処していくことが自分の仕事であると感じています。
わからないことに真摯に対峙してくことが大切です。
再三に申し上げますが、インプラントは本当に最後の手段、再生療法というものがこれだけ発達してきているので、いかにインプラントをさせないか、それこそがれからの歯科医師の仕事なのです。
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