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笑った時の美しさが大切
今日は 前歯の治療のお話です。
笑った時に治療した前歯の根元の歯肉が黒ずんでいるのよく見かけたことがあるんのではないでしょうか。
着けた直後はきれいだだけども、時を経てとなんとなく差し歯の根本の歯肉が 黒ずんでくる。
笑った時にかなり目立ってしまいます 。
なぜ そのように見えるかと言うと 、まずその差し歯の中の部分が金属でできていからです。
差し歯の中のパーツに金属を多用している 。
それが時間とともに口の中という非常に水分の多い環境で、錆びて溶け出して 周囲の歯肉にその色が見えてきます。
昔から最も強度が高いものは金属であったので、それを使わざるを得なかったのは仕方がないことです 。
しかし 最近、 金属に変わる白い強度のある材質が色々と開発されて、 ほぼ 金属を使わない メタルフリーな治療ができるようになってきています。
次の患者さんも大変喜ばれて ホームページで公開して構わないという お許しを得た ケースを見せます。
最初の状態の写真がなかったんですが レントゲンを見ますと 根元にはっきりと金属 らしい パーツが見えます 。

どうも これが原因で歯肉が黒く見えてきている 。
中の金属を全て外し 土台も ファイバーと言って 金属でない土台をつけてます 。

その状態でも依然なんとなく 過去の金属色が少し見えます 。
そして最終的に金属を使わない ジルコニアをレイヤー タイプで装着しました。
アコーデント社 高畑氏の技工によるものです。

どうでしょうか?かなり 改善されています。
今後、歯肉のターンオーバーがあって今より黒ずんだ部分がなくなっていくのではないかと期待しているところです。
前歯は笑った時に非常に見える 審美 の領域です 。
いくつになってもやはり 明るく輝く歯でいたい。
そのためにも是非 黒ずんだ ままで我慢せずに 、それを外し 新しくきれいな 明るい前歯にしていただきたいと常々思っています。
ただし、時間と労力が必要な治療です。
また、古い歯の金属を外すこと自体が非常に困難を極め、時として歯根が破折し抜歯となることもあります。
そこの所だけ簡単に考えないで、担当医と相談の上に加療してください。
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