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2025年07月31日

症例4  右下の2本のインプラント(各論)

さあ みなさん今度の症例は右下の奥歯 です。

昔 ブリッジを作って使用していたのだが、手前の土台になってる歯の根がが破折してしまって 合計2本の欠損になってしまった。

 皆さん 、歯がなくなった時に 次どうすればよいのだろう?と考えますよね 。

 とても大事なところなんですが 、まず最初に考えなければいけないのはなぜダメになったんだろうと考えなければいけません。

 例えば車で大きな事故を起こしてしまった. この後どうしよう 、これも大切な 考え方、 しかし 本来 最も大切な考えは、なぜ事故を起こしてしまったんだろう。

 ここから始めないとどこまでも事故を起こすこととなります。

さてレントゲンを見ると確かに 真ん中 1本 歯がなくてその両側に歯がある.むかし 左右の歯に負担をかけて ブリッジ みたいなものをかけていたようです。

 すると 手前の歯の根が折れてしまった。

 なぜそうなったのか 。

まず1つ この方はお口の中を見ただけで咬合力つまり 噛む力が人一倍強い 。

自分の噛む力が強いか弱いか それは非常に自覚しにくいものだから、 いくら 人よりも強く噛んでいてもそれが自分にとって正常であると認識してしまう。これが非常に困ります。

 つまり この方は咬合力がすごく強いのに、歯が1本なくなった時にブリッジ という さらにその力を 左右の歯にかけるような治療をしてしまったからこうなってしまったわけです。

奥歯よりも 手前の方が小さい歯なのでそこが先にかけてしまった。

 これが今回の欠損の原因 なのです 。

つまり そこがわかれば 次に入れる歯を何にしようか ?

ある程度 硬いものを噛んでも壊れないもの 、そして これ以上残ってる歯に負担をかけないもの を選ぶことに行き着くのです。

 そこで この場所に2本のインプラントを入れました。

 この方も 本当に自分の歯のようで 自然に 噛めて しかも美しい。

 どうしようかと どうしようかと悩んでいた毎日が 今は嘘のように食事を美味しく とれる と喜んでくださっています。

 さて 周りの歯科医院を見るとインプラントしませんと言う先生が多いように思います。

自分は今ある治療の選択肢の中にインプラントを入れないというのは 例えば 癌の治療でうちは手術はしませんと言っているようなもので 、私の考えの中では これはありえない。

他の先生に紹介することはそれはそれで とてもいいことではあります しかし 長年 患者さんとお付き合いしてきて 最後の最後で他の先生にやってもらってということは私はあまり 納得できない 。

このケースでも最初に1本欠損した時にブリッジを選択した先生は仮にインプラントをされてなかったら やむを得ぬ 選択肢だったのかもしれません。 しかし10年後にどうなるかは経験上ある程度 想像できたに違いありません。

 このように 患者さんの体質 癖 行動、 咀嚼力 そういうものを考えた上で処置を提案せねばなりません。

 10年くらい 快適に使えればそれで良いとか、壊れたらまた 作り替えれば良い、 そんな感覚で治療法を選択していれば、いずれご自分の歯を余計に失うこととなり、何度も通院せざるおえなくなります。

いいものを長く使う いいものを大切に使う これが実は長期的視点に立った最も効果的な投資である気がします。

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