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2023年07月17日
庭のある一つの春
冬枯れて、一面に霜柱が覆い、すべてが眠りについていたその大地に、
少しだけ夜明けが早く感じた朝、ふっと、スズランの芽生えを見つけたとき
思わず膝をつき、凍える指先を葉に触れる。
一瞬眼瞳が滲む。
おかしいと思われてもしかたないが、あなただったら理解できるはず。
生命力
たとえようのない生命力。
春に芽生え 夏に実をつけ、子孫を残し、他を養い 枯れていく
ある意味頑固なまでに規則正しく 他の介入を意図せず恒久なるリズム。
これこそが強い生命力を持つ所以なのである。
翻って
人はどうだろうか。
生活は不規則極まりなく、食するものは死んでしまっているものばかり。
本来持てるリズムはほぼ消えてしまっている。
そして失った生命力の代わりに得たものは?
知恵。
その知恵により創り出されたものは本当に人々を幸福にしたのだろうか。
生命力が強い人とは
早寝 早起き 生きている食材を規則正しく食べ、食を得るために体を動かして
こんな誰でも行えることをきちんと出来る人を表すのである。
無駄に宿る強い体力とは全く異にするのもである。