ブログ
2020年09月13日
この夏に思うこと
私は24歳の時、麓から眺めて一際険しい山を登り始めた。
地図は無い、有るのは、今山から降りてきた老人から貰った木の実の種だけ。
私はひと休みする毎に地を耕し種を植えた。
雨の日も風の日も
時には傷ついて登るのをやめようとした日もあった。
それから30年登り続けた。
腰は曲がり、手指は固く、視力はその精細さを欠き始めた。
しかし、私は止めない。
ふと気づくと声が聞こえる、笑っていたり、泣いていたり、私の植えた種が実をつけ、其処にたくさんの人が集い食べている、子供たちは走り回る。
この声を頼りにさらに高みを目指す。
神様お願い。もう少し登らせて。
自分のまいた種が実をつけそこに人々が集まり暮らしてるところを、遥か下の方まで見渡せるところまで登らせて。
今、私は自分の足跡を確認したいのです。
感謝と謝罪の念で確認しておきたいのです。
知っている。
人生は自分のまいた種をしっかり刈り取って下山すること。
知っている。
いつまでも高みにいてはいけないことを。
でももうほんの少しここにいさせて。
神様お願い。

いいね