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名前の由来

皆さんこんにちは。
私たち歯科医師会のメンバーはだいたい 半年に一度、 市の保健センターに出向き、お子さんの1歳半検診 、3歳児検診などを 当番制で行うのです。
最近 その時に一番困ること。
子供さんの名前が読めない。
お孫さんなどがいる方は同じ気持ちを持たれることがあるのではないでしょうか。
ちなみに 2024年令和6年の男の子 赤ちゃんの名前ランキング
1位 碧 アオ
2位 蓮 レン
3位 凪 ナギ
どうでしょう 読めない人も多数いらっしゃるのではないでしょうか 。
持つ意味を ちょっと調べてみましょうね
まず 碧
青々と 草木が茂る様子、 そこから転じて 生命力 若狭 活力 さらには 空や海の色を思わせる 澄んだ青緑色 そして自然の美しさや 爽やかさといったイメージが込められる。
なるほど素晴らしいですね 。
次に 蓮
清らかな心 仏教との関連から生まれる 悟り 救済といった宗教的な意味合い
次に 凪
風が止んで波が穏やかになる状態、 人の気持ちや状況が穏やかになること 、あるいは平穏な状態を示す場合もある。
以上 どれも素晴らしいのですが、やはり 読みにくいのは困りものです 。
さて 皆さんはご自分の名前の 由来を調べたことがありますか。
小学校の国語の授業の必ずと言っていいほどある場面ですよね。
「 皆さんの名前が なぜそうなったか お父さんお母さんに聞いてみてください」と。
私の名前は 敦
小さい頃はあまり好きではなかった. なぜかというと 1文字で書きにくいからです。
子供にとって 敦 という字は なかなかバランスが難しい 。
親がなぜつけたか それについては 聞いたことがあります。
こんなことを言っていました。
いくつか 好きな文字を神社の神主さんに見てもらい これに決めたんだと
それ以上 深い意味を 父親は言いませんでした。
私は その頃辞書で調べてみました。
するとこんなことが書いてあった
誠実で人情が厚い 手厚い様、 情が深く優しい人になるよう、 誠実で素直な人になるよう 社交的で人との関わりを大切にする人になるよう。
ずいぶん いいことが書いてありますね。
しかし 小学校の時にこの意味を 辞典で調べた時に最も頭に残ったことは情が厚いということです。これに関しては小学校の私でもよく理解できて 父親はそういう人間になってもらいたいんだなと はっきりと自覚したものです。
ある朝のこと。
忙しそうに走る車列の中に自分もいて赤信号で交差点で止まると、こんな場面が目に留まる。
右側の歩道に白髪の いかにも 高齢の男性が 麦わら帽をかぶり 古い自転車に、おそらく 農作業をするのであろう 長い 器具を担ぎ ゆっくりと 通り過ぎていく。
そんな場面を目にすると私はなぜか心が静かになるのである。
なんと表現したら良いか。
満たされない何かがいつも心のどこかにあって、その隙間にそんな情景が入り込んで一瞬心が止まるのである。
亡き父の背中を重ねてみたのか、 あるいは 忙しく生活する中で、ゆっくりと止まった時に憧れるのか、自分にもわからない。
私は昔からなぜかそんな景色が愛しく思える。
綺麗な 手よりしわだらけで土で汚れた手、強さよりも弱さ、豊かさよりも貧しさ、晴天よりも霧のかかった曇天の方に心が向かうのである。
そんな自分を垣間見ると、人は自分の名前の意味を知ってから、無意識にそれに近く生きようとするものなのかもしれないと感じるのだが、皆さんはどうであろうか。
名前はとても大切なもう一人の自分です。
どうぞこれからお子さんに名前を授ける方、精一杯想いのこもった文字を選んでくだい。
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