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無償の愛
美輪明宏さんがお亡くなりになりました。
強烈に個性的でとらえどころのない方でしたが、最後に残した言葉がとても気になります、
無償の愛。

元気がない人、悲しそうにしている人、寂しそうにしている人。
そんな人に梅干し作ったことありますか?とつい尋ねてしまう
さて生梅の実を塩漬けし1ヶ月、綺麗な梅酢に漬かっている梅を3日間太陽のもとに干しました。
いよいよ完成の時が近い。
今朝は早く起きて自分の農園で育てた無農薬の赤紫蘇、これを力いっぱい塩でもみアクを取り梅を容器に戻し最後の色付けの準備です。

梅仕事は必ず定説通り、一歩も譲ってはならない。
まず、手 腕 頭 洋服 雑菌がかからないように清潔に、特に手の爪も綺麗に切ってよく洗い消毒をする。すると心までもが綺麗になっていく。
梅作業は工程が細かく決まっていて、急いで慌てて安直にするものではない。
一歩一歩落ち着いて呼吸を整え、きちんと定量し行っていく。
作業中はまさに無の世界で、しばし体から心が離れ、ただ、黙々と目の前にある梅の作業に手を動かしていく。
人々の口に入る時に、ああ美味しい、ああ酸っぱい 綺麗な色だね、そんな言葉が目を閉じた暗闇の中にいくつも浮かんでくることを楽しみながら心は宙を舞っているようで、ただ黙々とまっすぐに前へ。
全ての準備が整い、干された梅をまじまじと見ると、太陽の光を十分吸収し、ほのかに微香を放ち、まさに純然たる状態で存在する。

一粒一粒を梅酢に戻し、瓶に並べ、適当な間隔を置いて赤紫蘇を敷いていき、いずれ朱色を梅に移す。さあ、完成です。なんと美しいことか。いずれこの梅を毎朝食する時には作った時の幸せな感覚を思い起こす。また私の全ての人たちへの健康の祈願がその一粒に凝縮されている。自分も人も幸せになる。まさにこれが愛なのであろう。

美輪明宏 無償の愛。
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