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菜種梅雨の季節に

こんにちは。
春の長雨、こんな時期は外に出ますと桜は三分から五分咲き。
なんとなく季節も花もこれから迎える春に向けては少し中途半端な時期。
そうですね、人も全くそのとおりで、まさに卒業入学のシーズン。
大きく変化する直前の静かな一時なのかな?と思います。
この時期によく思い出すシーンがあります。
念願の広島大学に入学をして、万全に準備をしていよいよ家を出るときです。
子供なんてある意味鉄砲玉のようで、ポーンと出て誰の世話にもならなかったように、まっすぐにどっかに飛んでいってしまう、そんなもんです。
私も広島に行くために家を出ることなんて全く寂しくなかった。
当たり前のように、「それでは行ってきます」と門を出ます。
たしか父は健康にだけは気をつけろよ、などとありきたりのことを私に伝えた気がします、しかしなぜか母親は見送りに来ません。
父が大きなな声で「おーい。あっちゃんが行っちゃうよ」と、出てこない母に呼びかけます。
その時は母は2階に行って全く出てこようとはしません。
心配した私は再び玄関に戻り、中を覗くと、家の階段の上から私のほうを見ています。
声をかけると、
「お母さんは悲しくて泣いちゃうから出て行けない」と言うのです。
私は自分で言うのもなんですが無情な男です。いつも自分中心で、人から世話になったようなことを気づくこと自体なかなかなくて、それが、自分の欠点でもあるなといつも思っているのです。
ですからその時まで、父と母に表立って感謝したことなどそんなにありませんでした。
しかし初めてと言っては少し恥ずかしいのですが、
この時、親の深い愛情を感じたのでした。

さて卒業入学のシーズンです。お子さんたちは、意気揚々として 夢や希望を持って 新しい人生を歩み始める、これはめでたいことでしょう。
でもここで最も気づいてあげなければいけないことは、子供さんが家を去り、また一人、また一人と、家の中がさみしくなり、今までの賑やかな家庭が、暖かい家庭が、だんだんとさみしくなっていくことです。
さぞ残されるご家族はさみしい思いをされることでしょう。
もしもそのような立場にいるお父さんお母さんおられたら、今までのお弁当作り、学校での行事その他、もろもろの子供さんの発育に貢献してきたことを、本当にお疲れ様だといいたいです。
さみしいですがこれから少しご自分の楽しみを見つけて、余裕のある日々を過ごしていただきたいと願います。
また卒業や進学される若人よ、自分の信じるところをどこまでも追求し挑戦して大きく羽ばたいてほしいと思うのです。もちろん感謝の気持ちを忘れずに。
私の父と母も、とうの昔に逝ってしまい今はもういませんが、母と父姉と私の4人で暮らしたあの時代、これだけ時がたってしまうと本当に?夢ではなっかたのかな、と思うほどです。
春の長雨は、そんな昔の出来事に気が映ってしまいます。

もしも訳があり、一人になってしまった高齢者の方や、一人住まいの方。
どうでしょう、昔の写真など引っ張り出してみてみましょうか、昔よく聴いた音楽もいいです。
人間は、記憶という素敵な能力を持っています。思い出をどう思い出すかはすべて自由です。
楽しかった家族との生活のこと、若い頃恋をしたこと。そんな思い出をたどればちょっとも寂しくなんかありません。
記憶とともに明るく生きることができるはずです。
そんなことに気づきましたら、明日からまた、健康に留意して楽しく生活しましょう。
そして少しでもまた思い出となるような出来事を積み重ねていきましょう。
佐藤 敦
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