顎関節と頭頚部の
異常干渉

気になる顎の関節の音 Temporomandibular joint

当院で相談の多い症状

顎の関節から音がする、頬・首の筋肉が緊張する

顎の関節から音がする、頬・首の筋肉が緊張する

これらは当院で最も多い症状です。
その原因についてはいくつもの仮説があり、一概にこれだと診断できるものがないのが現状ですが、当院では次のように考えます。
睡眠時に下の顎を支える筋肉がゆるむと、ずれた状態になります。
その位置で歯ぎしり・食いしばりなどをし続けると、特定の歯だけ(特に一番奥の歯同士)がすり減り、最終的に食事などで食べる時の咀嚼の位置と睡眠時のかみ合わせの位置に大きなずれが生じます。その結果生じる咀嚼位置のずれが、顎関節や周囲の筋肉に緊張をもたらし上記のような症状が出ると考えています。
また、睡眠時無呼吸症候群の患者さまの場合は特に、無呼吸時に強い歯ぎしりを行っているのではないかと考えています。

何気ない習慣が原因?

こんな習慣は要注意

こんな習慣は要注意

顎関節やその周りの筋肉には、自覚のない習慣により日々負担がかかっています。
例えば、いつも同じ位置で頬ずえをついている、いつも右にあるテレビを見て食事をする、肘をついて食事をする、いつも同じ方向を向いて寝る、ブラスバンドでマウスピースを強く当てる、野球でキャッチャーマスクを被っているなど、顎を圧迫している習慣をお持ちの方は、特に注意しましょう。

睡眠時のいびき・歯ぎしり Tooth grinding,snoring

いびきの恐ろしさ

いびきの恐ろしさ

歯ぎしりの恐ろしさ

歯ぎしりの恐ろしさ

  • 歯の痛みでよく眠れない
  • 朝起きると、歯や顎の痛みを感じる
  • 顎が腫れて筋肉痛のような痛みを慢性的に感じる
  • 歯が欠ける
  • 左右への力強い力がかかり、歯並びがゆがむ、歯が抜け落ちる

いびきや歯ぎしりは、近くにいる人に
音による不快感や不安感を与えるだけではなく、
上記のように一部健康を害する行動でもあるのです。
歯科治療により改善することも可能です。
お心当たりのある方は、一度当院へご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群 Sleep apnea syndrome

あなたは大丈夫ですか?

あなたは大丈夫ですか?

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時に一定の時間一定の回数呼吸が止まる病気です。
酸素飽和度を指などで測定したことがあるでしょうか。一般的に98%以上が正常値と言われています。
しかし、睡眠時無呼吸症候群の患者さまは、60%まで下がるほど呼吸が低下してしまうケースもあるようです。
自覚症状には、睡眠不足のため日中常に眠気を生じるなどがありますが、現在では、狭心症・心筋梗塞などの全身疾患にも影響すると言われています。
人口の20%の方に何らかの無呼吸症候群の可能性があると言われるほどの隠れた病態です。

スリープスプリント

スリープスプリント

歯の型をとり、上下をくっつけて作成したマウスピースです。
本来あるべき位置に歯を固定して上下左右の運動を制限することによって、睡眠時の歯ぎしりを防止できます。
コンパクトなサイズなので旅先や移動中の仮眠にも持ち運んで使用できます。
院長自身も10年以上使用しています。
このマウスピースを使用することで、歯ぎしりやいびきが減り、そばで寝ている人から喜ばれる、自分もよく眠れる、顔面がほっそりしてくるなど様々な効果が期待できます。
無呼吸時の脳は酸欠状態であると考えます。無呼吸が続くと身体に大きな負担になるので、心臓など循環器系統に悪影響が生じる可能性があります。
この処置はあくまで内科等の専門病院での診断後の依頼状を必要としますので、思い当たる方は、まず当院を受診していただき、その後関連病院へ紹介いたします。